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それもこれも丸ごとワタシ・・・。

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大安ケイコ女史の日記

愛されるためには。 (4) 05月10日(月)

昨日の日記を書いたら、共感してくださる方から私書箱に思わずたくさんメールを頂いたりして驚いた。
みんな辛い想いをしているんだな・・・と当時の自分を振り返らずにはいられない。

誰かを愛したい。
誰かに愛されたい。
人間だったら、男女問わずみんな心の底で願っている。
愛は生きていくための最重要事項だから。
昔の私は失恋するたび「もう死んじゃいたい」と何度も思った。
誰からも愛されていない自分なんて、生きている意味がないのでは・・・なんて短絡的に考えていたから。

過去の自分を思い返すと、私の場合はとにかく誰かからの
愛情を求めることで、カラカラに乾いていた心を潤そうとしていた。
やさしい手を差し伸べられると、必要以上にその愛にしがみつき、執着し、相手を困らせた。
でも、(昨日の日記にも書いたけど)最初の夫と暮らしたことで、自分と同じ愛情の求め方では互いに幸せになるのはムリだと気付いた。

それまではハッキリ言って自分のことはあまり好きではなかった。
子供の頃、父親からさんざん存在を否定され続けてきた現実に押しつぶされそうだった。
離婚して、1Kのちっちゃなアパートに逃げ込んだ時、「やっと私は自由になれた。もう相手を追い詰めるような恋はしないでおこう。そのためには、まず自分自身で自分を愛していかなくちゃいけないんだ」と客観的に自分を見つめる訓練をしていった。
今まではそばに誰かがいないと落ち着かなかったけど、あえて孤独の時間を作るようにし、少しずつ、少しずつ自分を認めていくようにしていった。
心が寂しいと震えてきたら、その気持ちを自分で癒すように努力していった。
夜は自分で自分を抱きしめた。
「だいじょうぶ、私を愛してくれる人は必ず現れる。
その日が訪れるまで、自分と仲良くしていこう」
毎晩そう唱えながら、自己肯定感を蓄えていった。

自分のことを少しずつ好きになっていったら、周囲の人間関係が変わっていった。
それまでは私を否定したり、バカにしたりする友達が多かったけど、自分を肯定していったら、相手からも尊重されるようになっていった。
周囲の人々の反応は、自分が自分自身に対する考え方を映し出していたんだ・・・とその時感じた。

誰かに愛されるためには、まず、自分自身を愛さないといけない。
子供の頃から親に肯定されている人は、この法則を無意識に実践している。
けれど、何かのきっかけでその自信を失っている人は、とにかく誰かからの愛を渇望することで、自己肯定を満たそうとする。
これを繰り返していると、どんどん自信が欠乏してしまう。

だいじょうぶ、あなたは愛される存在なのです。
まずは、あなた自身があなたの存在をもっと愛してあげてください。
自分で自分を抱きしめてあげてください。
そして、あなたを愛する人はこの世に必ず存在します。

どんな人がいいかな・・・と願ったら、まずは自分がその願う人に近づけるように努力してみてください。
人間は結局、似たような人とくっつくものなのです。




脱・不幸体質! (4) 05月09日(日)

十代の頃から二十代後半になるまで、私は彼氏からの愛情を信じることが出来なかった。

相手が自分のことを好きだと言ってくれたり、何かやさしい態度を示してくれた時でさえ、表面的にはうれしいクセに「この幸せは長くは続かない。どうせ向こうが私をキライになるに決まってる」と思い込んでいた。
そして、相手が怒るような態度をわざと示して見せたり、「もっともっと愛してよ!」とさらなる愛情を求めた結果フラれてしまい「やっぱりね、私を心から愛してくれる人なんてこの世の中にはいないんだよ・・・」と人生をどこか投げやりに考えていた。
「恋愛は辛いことの繰り返しだ」と本気で信じていた。

そんな考えから脱却出来たのは、前の夫との関係からだと思う。
彼はまさに昔の私そのままだった。
「俺をもっと理解しろ」
「俺をもっと愛せ」
「俺を第一に考えてくれないと死んでやる」
最初のうちは彼の寂しさを理解しようと必死になっていた私だったが、段々「彼の空洞を埋めるのは私じゃない。彼自身なんだ」ということがわかるようになってきた。
そこに気付いた時から、彼との関係は私には荷が重いものに感じられるようになっていった。

私が彼に「あなたから離れたい」と告げた時、彼は「やっぱり俺を愛してくれるヤツなんかこの世にはいないんだ」と泣いた。
この一言を聞いた時私は、「あぁ、私も同じことを昔の彼たちに求めていたのだ」と言うことがわかった。
そして彼と別れたその日から、「もっと自分自身を大切にしよう。幸せは自分の心が決めるものなんだ」と相田みつをの
詩のような想いを胸に抱くようになった。

あれから三年。
今だって自分に腹が立つ時もあるし、自信がなくなって泣きたくなる夜もある。
けれど、昔の自分のように、自らを辛い方向へ向けることはしないようになってきた。
いつも自分にやさしく(笑)、他人にやさしくをモットーに、相手に対して多大な期待感を持たないように心がけていたら、毎日は安定するようになってきた。
脱・不幸体質。
不幸を選ぶのも、幸せを選ぶのも自分の気持ち次第なんだ。


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